2012-02-11

【イベント】チョコレートトーク
@ルイ・ヴィトン表参道店

Louis Vuitton presents “Saint Valentine Special Event”
 Chocolate Talk and Tasting by Mika Ogura

《ルイ・ヴィトン》のヴァレンタインイベントにて、
「チョコレートと旅」というテーマで、
チョコレートトークをしました。

《ルイ・ヴィトン》はもともと
マルティエ(トランク専門職人)として、
19世紀に始まったブランド。

そして、チョコレートは大航海時代に、
ヨーロッパに持ち込まれたもの。

すべてのキーワードを“旅”として、
単一国や単一品種のカカオ豆から作られた
粒チョコレートをテイスティングしつつ、
私たちも時空を越えて、
カカオの故郷へと、味覚の旅へと出航。

このトークをしたことをきっかけに、
フランスの《ルイ・ヴィトン》での
貴重な体験を想い出しました。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

それは素晴らしき人たちとの出会い。

先ずは《ルイ・ヴィトン》特注部門の責任者で、
創業者の直系5代目のパトリック氏。

パリ近郊のアニエール=シュル=セーヌにある
パトリック氏の生家(現在はプライベート博物館で、
素晴らしいコレクションを所蔵)へ
アトリエ見学と食事を兼ねて
招いていただいたことがありました。
パトリック氏を含む数人の関係者との
こじんまりした会だったので、
普段知ることのできない生の声を
いろいろと伺うことができたのです。

そして、クリスチャン・ディオール、LVMHの
会長でCEOのベルナール・アルノー夫妻の
パリのご自宅をお訪ねしたこともありました。

とても魅力的なエレーヌ夫人のご案内で、
私でも作家の名前が容易に出てくるような
美術館所蔵級のコンテンポラリー
アート作品たちのお出迎えに続き、
手入れの行き届いた美しい芝生の庭が望める
サロンに通されると…。
コンサートホールさながらに、
二台のグランドピアノが置かれていたのでした。

プロ並みの腕前を持つアルノー氏は、
時間を見つけては、ピアニスのエレーヌ夫人と、
デュエットでピアノ演奏をしていらっしゃるのだとか。

芸術への造詣が深いことは存じ上げていましたが、
ビジネス以外にもなんと多彩な才能を
授かった方なのでしょう、と驚きの連続でした。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

記憶の引き出しから思わぬ再発見をして、
改めて多くの方々に支えられて、
自分があることに感謝するとともに、
年月を経たにもかかわらず、
奥深さのない自分自身に、
唖然、呆然、愕然。

今更ながらこれからは、
少しでも深みのある人間に
なれるように努力しようと、
自分に言い聞かせたのでした。